【助産師執筆】妊娠初期の運動はいつから大丈夫?

 妊娠中の運動は、お母さんの身体やこころの健康を目的として行われるものです。したがって、妊娠中の運動により、お母さんやお腹のなかの赤ちゃんに何らかの異常が生じては本末転倒です。そこで、ここではお母さんとお腹のなかの赤ちゃんの安全のため、運動はいつから行ってもよいのかについてお話ししていきます。

 妊娠成立後に運動を開始する場合は、原則として「妊娠 12 週以降」と言われています。その理由としては、自然流産は、全妊娠の 10~15%に発生し、その多くは妊娠 12 週未満に起こるからです。この時期の流産の大部分は、胎児因子によると考えられていますが、妊娠初期に激しい運動をした場合、流産率が高くなることが報告されており、妊娠してから運動を始める場合は、原則として妊娠 12 週以降がよいと言われています。

 一方で、ある程度、運動強度を制限することで、流産率や先天異常の頻度に影響がないことも報告されており、妊娠前から継続している運動の場合は、心拍数が140〜150回/分を超えないようにするなど、運動強度を遵守すれば継続してもよい場合があるとされています。

〈まとめ〉

・妊娠初期に運動する場合は、妊娠12週以降が望ましく、妊娠前から継続している運動の場合は、運動強度に注意しながら行いましょう。

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〈参考文献〉

日本臨床スポーツ医学会、産婦人科部会.学術委員会産婦人科部会提言 妊婦スポーツの安全管理基準(2019).日本臨床スポーツ医学会誌,2020,Vol. 28 No. 1.