【助産師執筆】妊娠期の運動で注意することは?

妊娠中に身体を動かすことは、様々な妊娠合併症の予防となったり、ストレスや不安を軽減させたりするなど、妊婦さんにとって多くのメリットがあります。しかし、正しく活動しないと、母子ともに危険となる可能性があるので、活動する際には、どのようなことに気をつけて行うのがよいか、ご紹介していきたいと思います。
①妊娠中に避けた方がよい活動、動作があります。
・スキーやスノーボード、バスケットボールなど、接触によるけがや、転倒・落下する危険性が高いスポーツ
・ホットヨガなど、体温上昇により脱水となる可能性が高い活動
・うつ伏せなどお腹を圧迫する動作
・長時間仰向けとなる動作
・腰をすばやく動かす動作
・不安定な体勢となる動作
・心拍数が急激に上昇する動作
・無呼吸となりやすい動作
②身体を動かす前には、必ず以下の症状がないかを確認し、自分のペースで行いましょう。
・気分が悪い、身体がだるい、食欲がない
・お腹の張りや、痛み、性器出血がある
・呼吸が苦しいと感じる
③万が一、身体活動を行っている際に以下の症状が出現した場合は、活動を速やかに中止し、症状の改善がみられなければ通院中の医療機関に相談しましょう。
・おりものにピンク、もしくは赤色の血が混じる
・痛みを伴うお腹の張りがある
・子宮がキューッと締め付けられることが頻繁にある
・胎動がいつもより鈍い感じがする
・その他、立ちくらみや頭痛、胸の痛み、呼吸が苦しい、筋肉疲労、下腿の痛み あるいは腫脹がある
④活動する環境に障害物がないか確認し、平坦な場所で活動しましょう。
⑤階段を使用する際には、手すりに掴まり、一歩ずつゆっくりと進みましょう。
⑥疲れている時など体調が優れないと感じる時は、無理に活動するのではなく休息を優先しましょう。
⑦屋外が暑い時、もしくは寒い時は、室温調整のできる屋内で活動し、強度を下げるなど調整しながら行いましょう。
⑧身体活動実施前・実施中・実施後は十分に水分補給を行いましょう。
〈まとめ〉
妊娠中は、危険な活動や動作を避け、自身の体調に配慮しながら活動することが大切です。
MamaWellのパーソナル助産師が、あなたを、あなたに合った方法でしっかりサポートします。ぜひご相談ください。
お申し込み・お問い合わせはこちら⇩