【助産師執筆】妊娠中に体重が増えすぎたら、どうすればいい?

妊娠中に適切に体重を増やすということは、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても大切なことです。しかし、つわりがおさまったり、産休に入ったりといったタイミングで、ついつい体重が増えすぎてしまったという方もおられるのではないでしょうか。急激な体重増加は、体重が大きすぎる赤ちゃんが生まれたり、帝王切開になったりする確率が上がるという報告もあります。もし、体重が増えすぎてしまった場合、どのように過ごせばよいか、考えていきましょう。
まず、食事についてです。
主食・副菜・主菜、牛乳・乳製品、果物を適切に組み合わせて1日3食生活しっかりと摂取することができているか、現在の食生活を見直してみましょう。しかし、毎日3食の調理をすることは簡単なことではありません。作り置きをしたり、ミールキットや宅配サービス、スーパーのお惣菜などを利用し、大きな負担とならないよう工夫しましょう。
次に、身体を動かすことについてです。
身体を積極的に動かすことで、健康的に過ごすことができるだけではなく、妊娠中においては、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの発症リスクの減少、早産および低出生体重児のリスクを増加させない可能性など他にもたくさんのメリットが報告されています。そして、身体を動かすことで、カロリーの消費につながり、適切な体重のコントロールが期待できます。妊娠中の適切な体重増加は、お母さん、赤ちゃんの健康のために必要不可欠であり、決して体重が増えすぎてしまったからといってダイエットをしようと考えるのは禁物です。今の生活を見直し、これからの生活をどのように過ごすかを考えてみましょう。
〈まとめ〉
・適切な体重コントロールには、食事と身体を動かすことが大切です。
・お母さんの、赤ちゃんの健康のため、今の生活を見直し、これからの生活をどのように過ごすかを考えてみましょう。
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〈参考文献〉
厚生労働省.妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~解説要領.令和3年3月.https://www.mhlw.go.jp/content/000776926.pdf,(2022.10.26).